夢の長期縦走登山。荷物の背負い方3つのポイントを死守!〈後編〉

前編からつづく

2、ザックの各アジャスターは苦痛をミニマムに

長期縦走登山に使用するような中・大型の
ザックは必ず胸、肩、腰などの位置に調節用の
アジャスターが装備されています。

これらをしっかりと調節することにより
背負っているときの体感重量や疲労、苦痛の
大幅な軽減を実現することが出来ます。

特に重要な部位は腰ベルトです。

大抵の場合は分厚いパッドが装着されていますが、
このパッドで自分の腰骨を包み込むような感じで
腰ベルトのストラップをやや苦しいくらいに
しっかりと締め付けましょう。

大きいザックは肩で背負うというよりも、
腰で背負うような感覚を持ったほうがいいです。

もちろん肩のベルトもしっかり締め込んで、
胸に付いている左右の肩ベルトをつなぐ
ストラップもしっかり締めましょう。

あとは、ザックの雨蓋を自分の頭に
引き寄せるためのベルトも必ず付いていますが、
これも目一杯締め込んでください。

これらの調節は背負う毎ごとに必ず行ってください。

3、重い荷物を背負って歩く鉄板歩行法

1、2で述べたことを行えばかなり楽に
重い荷物を背負って行動することが
出来るようになると思いますが、
もう一つ歩き方にもコツがあります。

それは、出来るだけ短いスパンで休憩を
挟むようにするということです。

例えば通常2時間行動して30分休憩するところを、
1時間行動して15分休憩し、短い間の休憩でも
必ず荷物を一旦おろすようにしましょう。

かなりの重荷の場合は30分行動の10分休憩とか
さらにこまめに休憩を取るということです。

これは、山小屋に荷物を担ぎ上げるボッカの方や
ネパールのポーターたちの荷物の運び方を見て
学んだ歩き方です。

実際に僕も30キロ以上の装備を担いで
山に入ることが度々あり、
その歩行法を使っていましたが、
目的地到着時の疲労度がかなり違いました。

いかがですか?

聞けば何てことないことかもしれませんが、
これらのことをちゃんと実践すれば、
かなり快適で充実した長期山行を行うことが
出来るのではないでしょうか。

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夢の長期縦走登山。荷物の背負い方3つのポイントを死守!〈前編〉

登山を始めたばかりのビギナーの
憧れであり1つの目標であるのが、
何日もかけて3000メートル級の山々を踏破する
長期縦走登山でなのではないでしょうか。

長期縦走登山では小屋やテントで連泊しての
登山となる訳ですが、当然、装備や食料も多くなり、
大きいザックにかなりの重さの荷物を詰めて
長時間背負うことになります。

もちろんそれらを背負って行動する
体力は必須となりますが、
荷物の担ぎ方や歩き方などを工夫すれば
疲れを軽減することが出来、
快適な長期縦走登山を行うことが出来ます。

そこで今回は、僕の経験に基づいた
長期縦走登山での重い荷物の
背負い方と歩き方について
3つのポイントをご紹介したいと思います。

1、荷物の詰め方は命か関わるほど大事

長期縦走登山でザックの荷物の詰め方が悪いと、
行動中の無駄な疲労に繋がるだけでなく、
歩行バランスを崩し、最悪、
転倒や滑落を引き起こす危険があります。

荷物はまず軽いものを(シュラフ、テント等)下部に、
重いもの(食料、コンロ、水ポリ等)は
真ん中からやや上部辺りに位置するように
パッキングしましょう。

最上部はレインウエアやタオル、携帯食など
すぐに取り出したいものを入れると良いです。

そして重いものはさらにザックの内側、
自分の背中側に出来るだけ近い位置に入れると
ザックを背負ったときのバランスが
とても良くなると思います。

後編へつづく

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ネパールヒマラヤ遠征登山の記憶〈1〉カトマンズはカオスの街〈後編〉

カトマンズでの定宿

前編よりつづく

◎初めてネパールに降り立ってカルチャーショック

ネパール空港は僕らの便の乗客以外誰もいなく、
薄暗くシーンと静まり返っている。

荷物を受け取って、万事のんびりした
イミグレーションをやっと通過し
空港の出口を出たとたん驚いた。

空港の玄関は中の静けさに反して
人でごった返していたのだが、
深夜のオレンジ色の照明に照らされた中
大勢の子どもたちが走り寄ってきて周囲に群がり
僕らの背負っている荷物を手当たり次第に
グイグイ引っ張り出したのだ。

最初は集団のヒッタクリかと思ってびっくりしたが、
揉みくちゃくされながら様子を見ていたら
「荷物を持つから運搬料をよこせ」と
言っているのに気付いた。

しばらく身動きが取れなくて困っているところに
ようやく現地のエージェントが走り寄ってきて、
子どもたちを追い払い、ぼろぼろのバンに
僕たちを押し込んだ。

電球の光と焚き火しかない街の
でこぼこの道をバンは走り抜け、
ホテルに到着したのは深夜12時を回っていたと思う。

遠征チームの仲間2人と画商の友人

◎カトマンズの雰囲気に慣れる間もなく物資調達

僕たちがカトマンズでの宿にしていたのは
フロントにかわいい看板娘がいる
チベット人が経営する場末の小さなホテルだ。

朝起きると、チベタンブレッドとチャイ(紅茶)の
簡単な朝食を済まし、まずはメンバーの知り合いの
ネパール人が経営する画廊へ挨拶に行く。

カトマンズ滞在時は現地で調達する物資の
買い込みや諸手続きを行いながら、
この画廊でネパール風餃子のモモを
サンミゲルビールで流し込むというのが
お決まりのスタイルとなった。

ネパールの首都カトマンズは熱気で溢れ返っていて
排気ガスと生き物の糞尿とお香が混ざりあった
刺激的な臭いがするカオスの街だった。

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