ネパールヒマラヤ遠征登山の記憶〈プロローグ〉

写真はイメージです。

僕は北陸、日本海に面した海辺の街に住んでいる。

元々は隣接する大きな都市部に住んでいたが、
今の僕が生きていくための
魂のよりどころとして取り組んでいる
ウインドサーフィンを始めとする
海を舞台としたスポーツを日々実践するために
10年前にここに移ってきた。

そして10年目の今年も、残すところ後わずかとなった。

高台にあるこの街からは
海を間近に見渡すことができるのだか、
この季節晴れ渡ると、180度視線を転ずれば
白くなり始めた白山や立山を始めとする山々が
遠くまで連なっている様子も眺めることができる。

そしてその山々の連なりを目で追うと、
海と遊んでもらっている現在の僕とは違った
熱いヒリヒリとした感情がこみ上げてくるのだ。

そう、十数年前はあそこが僕の「現場」だったのだ。

当時僕はクライミングというものに
人生の大部分を費やし生きていた。

山を始めたのは19歳の頃だ。

スポーツクライミング
アルパインクライミング
アイスクライミング

手前味噌にはなるが、
社会人としては結構頑張っていた方だと思う。

雪を冠したそれらの山々を眺めていると
今でも或る出来事を思い出す。

ヒマラヤ遠征ーー。

それは僕にとって素晴らしい出来事だった。

あの空気感をありありと思い出すことができる。

そして山々を眺め、ヒマラヤのことを思い出しながら、
こういつも思うのだ。

「またいつかあそこに戻る・・・」

これから綴るのは、そのヒマラヤに遠征したときの記憶だ。

〈つづく〉

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